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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)上映時間:157分

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公式サイト

評価【★★★★☆】4.4/5点満点中

監督
 スティーヴン・スピルバーグ
脚本
 トニー・クシュナー
原作
 アーサー・ローレンツ
出演者
 アンセル・エルゴート
 レイチェル・ゼグラー
 アリアナ・デボーズ  他…

あらすじ
ニューヨークのウエスト・サイドには、夢や自由を求めて世界中から多くの人々が集まっていた。しかし、スラム街は再開発により立ち退きを命じられ、肩身の狭い思いや、不満を抱える人で溢れていた。そんな時、白人で構成された“ジェッツ”と呼ばれるチームの元リーダーのトニーは、対立するプエルトリコ系で構成された“シャークス”のリーダーの妹マリアと出会い、瞬く間に恋に落ちる。しかし、この禁断の恋愛は、多くの悲劇を生むのであった…。

総評

まずはスピルバーグ名作をリメイクしてくれてありがとうと伝えたいです。
この映画には若さが溢れています。
社会から疎外され、JETSとシャークというギャング団に所属するしかない若者たち、そして有り余るエネルギーをダンスと暴力に注いでいる。そのパワーがのちに続く悲劇へとつながっていく。
元々がロミオとジュリエットを現代版にしている古典的な映画ですが、現代においても全く古臭さを感じさせない物語の強さが感じられます。
ダンスのすごさは、キレッキレの動きを堪能できますし、歌も素晴らしい。「マリア」という歌のなかで言葉を叫ぶと歌の様に聞こえ、囁くと祈りの様に聞こえるという表現はこれ以上なく言いえて妙という表現です。
照明も安定のスピルバーグという感じで決闘シーンの影の使い方や、アパートのシーンなどでまるで舞台を見ているような錯覚を覚えさせます。

総じて。
劇場の大画面で最高の音響で是非見てほしい一作になります。
これを機にミュージカル本編に足を運んでみたいと思います。